前回はApeのディスク化について色々難しいことを書いてしまいましたが、今回はいよいよフロントディスク化の実作業に取り組みます。
色々な方法がありますが、私はXR100モタードのフロントフォーク足回りを移植することにしました。
Apeフロントディスク化の方法
前回紹介したように、Apeをディスク化する方法はいくつかあります。私も色々調べて、武川のディスクハブキットを使って行おうと思っていました。
ハブ以外にもキャリパー、マスターシリンダー、レバー、ホース、バンジョーボルト、クラッシュワッシャー、ブレーキフルード等々・・・必要とされる部品をネット通販のカートに入れ、あとはセール期間を待つばかり。
そんな時、ふとヤ〇オクを見ていたら、「XR100モタード前後足回りセット」が出品されているのを発見。これまでパーツを揃えるために準備していたのを忘れるほどの瞬発力で入札。
ガンガン競り上がることもなく無事落札となりました。
出品者さんが近所だったので直接引き取りに行ったのですが、状態があまりに良いのでビックリ。確認したところ、走行160㎞程度の車両から取り外したとのこと。
信じられない程のグッドコンディションです。本当にラッキーでした。
思いがけないタイミングでXR100モタードの足回りが入手できたので、私のApeディスク化はフロント足回りの全移植で実施する事となりました。
いざ、作業。
さあ、いよいよ自分史上最高難易度のカスタムに挑戦する時がやってきました。
作業にあたり、フロントフォーク部分を全部ステムから引っこ抜くのでフロントスタンドを入手しました。
さて作業ですが、始めに従来のフロント周りをごっそり外していきます。
手順としては、ステムのフォークを留めているボルトを緩め、下に引っこ抜くだけ・・・・と思ってたら、これがなかなか難しい。まず、ステムのボルトがとても固くて全然緩まない。
ナメてしまわないよう慎重に力をかけていくと「バキッ!」という音と共に回りました。
次にフォークを抜・・・・けない!
フロントスタンドで支えているものの、ちょっと持ち上がっている程度なのでそのままフォークを下に抜き取るほどのスペースがありませんでした。。。
やむなくタイヤを外してスキマを作り、フォークを抜き取ることに成功。
ビキニカウル、ヘッドライトケース、メーターワイヤー、クラッチワイヤーのほか、今回は入手したXRモタード足回りに付いていたハンドルも移植することにしたので、ハンドル部分もすべて取り外しました。
ここまで来るのに約4時間かかってしまい、元に戻せるのかという不安を抱えつつ、この日の作業は時間切れで終了・・・・。
翌日。続きの作業に取り掛かります。ここまで来たからには後戻りはできません。
今度はXRモタードのフォークをグイっと差し込んでステムに固定した後、ワイヤーやらケーブルやらヘッドライトを元に戻しました。
その後、タイヤを回してブレーキレバーを握ってみたら、ちゃんと効きました。どうやら上手く動作するみたいです。
ディスクブレーキの調整といえば「エア抜き」という面倒な作業があると聞いていたのですが、今回はXRモタードの足回りを丸ごと移植できたのでエア抜き作業は省略できました。
ついにディスク化完成!
そして各所の点検を行い、ついにフロントのディスク化が完成!
上の写真がディスク化前、下の写真がディスク化後です。
いかがでしょうか。
明らかにカッコ良くなりましたね(自己満足)。
フォークが長くなった分、フロント部分が持ち上がった感じになりましたが、影響はどうなのでしょうか。
見た目が大きく変わって、カスタム感がかなり出ました。純正流用なので違和感もありません。
まとめ・感想
居ても立っても居られず早速テスト走行に出かけましたが、これがまた良かった!
キャブ交換によるパワーアップを全て受け止め、ギクシャクせずにキビキビとした加減速を実現するコントローラブルなブレーキングが手に入ったのです。
以前、中型・大型のバイクに乗っていた時には当たり前過ぎて気付いてもいなかったのですが、「カチッと効く」というのがこういうことなのだと改めて理解しました。
今回は良いタイミングでXRモタードの前後足回りが手に入ったので、全移植することができ、パーツごとの細かい組み立て作業をしなくても済みました。
見方によってはディスクブレーキの仕組みを詳しく勉強する機会を逃したのかもしれませんが、初心者にとってはこれで良かったのではないでしょうか。
今後は整備をしたり、ゆくゆくはブレンボとか入れたいな~、なんて思っているので、その時にまたシッカリお勉強したいと思います。
※バイクカスタムは手順・方法を誤ると怪我や事故の原因になる可能性があります。実施にあたっては必ず自己責任でお願いします。また、当サイトは不正改造を推奨するものではありません。
当サイトにおいて紹介しているカスタムについては、予め保安基準・交通法規等を確認し法令の範囲内で実現可能な内容で実施していますが、万が一そうでないケースがありましたら是非ご一報ください。よろしくお願いします。
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